Node.jsをUbuntu 12.04LTSにインストールしてみました。
Node.jsは、Ubuntuのパッケージになっていますが、現在、開発のペースが速く、パッケージでインストールされるのは結構古いバージョンになってしまいます。そこで、パッケージは利用せずに、手作業でNode.jsをインストールすることにしました。
また、複数バージョンのNode.jsをインストールしておき、必要に応じてバージョンを切り替えるツールnvmを使うことにしました。バージョンの更新が頻繁なために、複数バージョンを共存させて切り替えて使おうという魂胆です。
nvmのインストール
まず最初にnvmをインストールします。nvmは、自分が置かれたディレクトリの中に、Node.jsをインストールします。
ここでは、~/nvmにnvmをインストールすることにしました。
1. nvmのソースを取得する
nvmのソースはGitHubで公開されているので、必要なディレクトリを作り、git cloneすれば、nvmのソース一式を取得できます。
ファイルREADME.markdownには、インストールの手順やnvmの使い方が書いてあるので目を通すとよいでしょう。
2. nvmコマンドを起動してみる
設定ファイルnvm.shをシェルに読み込ませると、nvmコマンドを使えるようになります。具体的には、コマンドラインから次のようにすれば、nvmコマンドが使えるようになります。
nvmコマンドをパラメータ無しで起動して、次の例のように使い方が表示されればOKです。
3. nvmコマンドを常に使えるように設定する
次の1行を、~/.bashrcや~/.profileに入れておけば、ログイン時に自動的に実行されてnvmが使えるようになります。(この設定を行なってから、ログインし直してください。)
node.jsのインストール
さて、nvmがインストールできたので、次はnode.jsをインストールしましょう。
node.jsの公式サイトhttp://nodejs.org/を見ると、現時点での最新バージョンはv0.8.15なので、このバージョンをインストールしてみましょう。
1. nvm installコマンドでnode.jsをインストールする
nvm installコマンドを使えば、指定したバージョンのnode.jsをインストールすることができます。
2. node.jsがインストールできたことを確認
node -vコマンドを実行すると、node.jsのバージョンが表示されます。
3. サーバプログラムを動かして動作を確認する
node.jsで、簡単なサーバプログラムを動かしてみます。
次の内容のファイル node_test.js を用意します。
ファイルnode_test.js:
ファイルnode_test.jsを引数として渡して、nodeコマンドを実行します。
ブラウザからこのホストのポート5001にアクセスすると、「Hello World」と表示されるはずです。
これで、node.js(v0.8.15)がインストールされて、正しく動作していることが確認できました。
nvmコマンドの使い方
コマンドnvm lsで、インストールされているnode.jsのバージョンの一覧が表示されます。
nvm useコマンドで、使用するnode.jsのバージョンを切り替えます。この例では、0.8.15を使用するようにします。
先ほど行なった~/.bashrcや~/.profileでのnvmの設定の直後で、利用するnode.jsのバージョンをnvm useコマンドで指定しておくと便利です。