デスクトップマシンとノートPCでは、Windows上で、仮想マシンとしてUbuntuを
動かしています。仮想化ソフトとしてVMWare Playerを使い、その上でゲスト
OSとしてUbuntu Linuxを動かしています。
これまでは、Ubuntu 10.10というかなり古いバージョンを使っていましたが、
先日、さくらVPS上のサーバをUbuntu 12.04LTSにアップグレードしたので、そ
れに合わせて、デスクトップとノートPCのUbuntuも、12.04LTSにアップグレー
ドしました。
アップグレードの際に、いろいろとハマったので、作業内容をメモしておこう
と思います。
これまでに使っていたのは次の組み合わせでした。
VMWare Player 3.1.6
Ubuntu Linux 10.10
1. VMWare Player 4.0.4にUbuntu 12.04LTSを新規インストールしてみる(失敗)
まず最初に、VMWare Playerを最新バージョンの4.0.4にアップグレードしてか
ら、Ubuntu 12.04LTSを新規インストールしてみました。
Ubuntu 12.04LTSはまったく問題なくサクっとインストールできました。
しかし、VMWare Player 4系列には、Unityモード(これはVMWareの機能で、
Windowsのデスクトップ上に、Linuxのウィンドウを表示するというもの)で、ウィ
ンドウを最小化してから再表示させると、勝手にリサイズされてしまい、幅が
数十ピクセル、縦が画面の高さになる、というバグがあり、最新版の4.0.4でも
直っていないことが判明しました。
このバグは、VMWareのサポートフォームにも報告されているのですが、未対応
のままのようです。
VMware Communities: Terminal size changes in VMWare Player 4 Unity mode
私は、(VMWare Playerの)Unityモードを主に使っているので、これでは使い物
になりません。ですから、VMWare Playerの4.0.4はあきらめて、3.1.6に戻すこ
とにしました。
2. VMWare Player 3.1.6にUbuntu 12.04LTSを新規インストールしてみる(失敗)
VMWare Player 3.1.6で、Ubuntu 12.04LTSを新規インストールしてみたところ、
うまくインストールできませんでした。おそらくX-windowの設定でひっかかる
らしく、インストール作業が途中で止まってしまいます。その状態で、リブー
トすると、コンソールモードで止まってしまってX-windowが起動されません。
3. VMWare Player 3.1.6で、Ubuntu 10.10から12.04LTSに順次アップグレードする(成功)
最後の手段として、VMWare Player 3.1.6のままで、現状の10.10を12.04LTSへ
とアップグレードすることにしました。
実際には、10.10から11.04、11.04から11.10、11.10から12.04LTSと3回に分け
てのアップグレードが必要となりました。デスクトップ版のUbuntuでは、アッ
プデートマネージャからGUIベースでアップグレードを実行できるので簡単です。
実際には、途中でときどきダイアログが表示されるので、まったく自動という
わけではありません。例えば、/etc以下のファイル設定をいじっていたりする
と、いちいち「上書きする? それとも前の設定を残す?」と聞かれたりします。
結構時間がかかりましたが(1回のアップグレードで1時間はくらい)、何とか
Ubuntu 12.04LTSにアップグレードすることに成功しました。実は、X-window回
りで、一部妙な動きをするところがあるのですが、実用上は問題ないので、良
しとしました。
これまでに使っていたUbuntu 10.10は、2010年10月にリリースされて、今年の
4月までサポートされていました。しかし、サポートされているとはいえ、ソフ
トウェアがバージョンアップされるわけではないのですね。例えば、10.10では
Emacsはバージョン23.1.1なのに対して、12.04LTSでは23.3.1になっています。
というわけで、サーバ(さくらVPS)とOSのバージョンが一致して、Emacsも新し
くなったので、作業がしやすくなりました。めでたしめでたし。