Windows 7マシンで、VirtualBox+Vagrantを使いUbuntu 14.04を動かす
ノートPC(ASUS Zenbook, Windows 7)上に、VirtualBox + Vagrantを使って、Linux環境(Ubuntu 14.04LTS)を作成した際のメモです。
VirtualBoxのインストール
VirtualBoxの公式サイトから、Windows用の最新バージョンをダウンロードします。
今回は、VirtualBox 4.3.12 for Windows hostsをダウンロードしました。
次にダウンロードしたファイルを実行します。途中に、何回かダイアログ(VMが使用するネットワークやUSBのドライバをインストートするか、など)が表示されますが、デフォルトのままで進んで構いません。最後にマシンを再起動してインストールが完了です。
Vagrantのインストール
Vagrantの公式サイトのダウンロードページから、Windows用の最新版をダウンロードします。今回は、Vagrant 1.6.3 for Windowsをダウンロードしました。
次にダウンロードしたファイルを実行します。途中でダイアログが表示されたら、デフォルトを選んで進みます。最後にマシンを再起動してインストールが完了します。これで仮想マシンを実行する準備が整いました。
Vagrant用のOSイメージをインストール
仮想マシン(VM)で使用するOSのイメージは、http://www.vagrantbox.es/で公開されています。様々なOSやディストリビューションがあるので、使いたいものを選びます。ここではUbuntu 14.04 (64bit)のオフィシャル版を使うことにしました。
Official Ubuntu 14.04 daily Cloud Image amd64 (Development release, No Guest Additions):
https://cloud-images.ubuntu.com/vagrant/trusty/current/trusty-server-cloudimg-amd64-vagrant-disk1.box
vagrant box addコマンドを使い、OSのイメージファイルをvagrant環境にダウンロードします。
ここでNAMEは、ダウンロードしたOSイメージに付ける名称です。Vagrantで仮想マシンを起動する際には、この名称を使います。URLはOSイメージのURLです。
実際には次のように指定しました。
なお、このコマンドは、数百MバイトのOSイメージをダウンロードするので、時間がかかります。しかし、これ以降、実際に仮想マシンを作成して起動する際には、ここでダウンロードしたOSイメージが使用されるので、さほど時間はかかりません。
仮想マシンを初期化して起動する
仮想マシンの設定ファイルを置くために、適当なディレクトリを作成します。仮想マシンを使う際には、このディレトリにcdします。
まず最初にvagrant initコマンドを実行して、仮想マシンを初期化します。2番目の引数にはOSイメージ名ubuntu14.04を指定します。これは、先ほどvagrant box addで指定した名前と同じです。
仮想マシンを起動するには、vagrant upコマンドを使います。
これで仮想マシンがスタートしました。ブート時に以下のように、SSH接続のアドレス、ポート、ユーザ名が表示されます(ちなみに、パスワードもvagrantとなっています)。
vagrant本来の使い方では、仮想マシンにログインするにはvagrant sshコマンドを使うのですが、Windowsにはsshコマンドが入っていません。そこで、ターミナルソフト(例えばPutty)を使って、仮想マシンにログインします。
上の実行例では次のように設定すればログインできるはずです。
アドレス: 127.0.0.1
ポート: 2222
ユーザ: vagrant
パスワード: vagrant
ユーザvagrantはsudoできる設定になっているので、あとは好きなようにマシンの環境を設定しましょう。
仮想マシンを停止する
仮想マシンを停止するコマンドはvagrant suspendとvagrant haltの2つがあります。
vagrant suspendコマンド
vagrant suspendは、仮想マシンを「休止状態」(hybernation)にします。つまり現在の仮想マシンの状態をディスクに書き出します。後ほどvagrant upで仮想マシンを起動すると、vagrant suspendした直前の状態からリスタートします。
vagrant haltコマンド
vagrant haltは、仮想マシンの「電源を強制的にオフ」にします。これは起動中のマシンの電源スイッチを切ることに相当します。次にvagrant upすると、仮想マシンはブ一トします。
仮想マシンをシャットダウンする際には、仮想マシンでpoweroffコマンドを実行するほうが良いでしょう。
仮想マシンの状態を調べる: vagrant statusコマンド
仮想マシンの現在の状態を表示します。
suspend状態なら次のように表示されます。
実行中なら次のように表示されます。
仮想マシンの「電源がオフ」ならば次のように表示されます。