RVMを使ってRuby on RailsをUbuntu 12.04LTSにインストールする
Ubuntu 12.04LTSが動いているマシンに、Ruby on Railsをインストールしました。Ubuntuでは、Ruby言語も、Ruby on Railsも、パッケージを使って簡単にインストールできます。しかし、パッケージからインストールした場合、利用できるバージョンが制約されることが多いので、今回は自前でインストールすることにしました。
RVM(Ruby enVironment Manager)を使ってRubyをインストールして、その上にRailsを入れることにしました。RVMを使ってRubyをインストールすれば、複数のバージョンを共存させることができます。
まずは、(RVMとは干渉しないようですが)念のために、Ubuntuのパッケージでインストールしたruby1.9.1をアンインストールしておきます。
インストールしたバージョンは、Rubyが1.9.3系列の最新版、Railsが3.2系の最新版です。
ステップ 1. RVMをインストールする
次のコマンドを実行すると、RVMのソースを取得してインストールしてくれます。(curlが必要です。入っていなければ、curlパッケージをインストールしてください。)
RVMは、ディレクトリ~/.rvmの下にインストールされます。また、RVMを使って、インストールしたRubyやgemも、~/.rvmの下に置かれます。
実行結果:
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$ curl -L https://get.rvm.io | bash -s stable
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 185 100 185 0 0 123 0 0:00:01 0:00:01 --:--:-- 178
100 10956 100 10956 0 0 4125 0 0:00:02 0:00:02 --:--:-- 12686
Downloading RVM from wayneeseguin branch stable
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 131 100 131 0 0 151 0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 208
100 1244k 100 1244k 0 0 193k 0 0:00:06 0:00:06 --:--:-- 273k
Installing RVM to /home/cond/.rvm/
Adding rvm PATH line to /home/cond/.bashrc /home/cond/.zshrc.
Adding rvm loading line to /home/cond/.bash_profile /home/cond/.zprofile.
# RVM: Shell scripts enabling management of multiple ruby environments.
# RTFM: https://rvm.io/
# HELP: http://webchat.freenode.net/?channels=rvm (#rvm on irc.freenode.net)
# Cheatsheet: http://cheat.errtheblog.com/s/rvm/
# Screencast: http://screencasts.org/episodes/how-to-use-rvm
# In case of any issues read output of 'rvm requirements' and/or 'rvm notes'
Installation of RVM in /home/cond/.rvm/ is almost complete:
* To start using RVM you need to run `source /home/cond/.rvm/scripts/rvm`
in all your open shell windows, in rare cases you need to reopen all shell windows.
# Yoshiyuki Kondo,
#
# Thank you for using RVM!
# I sincerely hope that RVM helps to make your life easier and
# more enjoyable!!!
#
# ~Wayne
$
インストールが完了したら、rvmを有効にするために、次のコマンドを実行します。(実行結果の26〜27行目にTo start using RVM you need to run `source /home/cond/.rvm/scripts/rvm`と表示されています。)
次のsource文を~/.bashrcに追加しておけば、いちいち手でsource文を実行しなくても、ログインすればすぐにrubyを使えるようになります。
ステップ 2. Rubyのビルドに必要なパッケージをインストールする
次に、Rubyをビルドするために必要なパッケージをインストールしておきます。
rvm requirementsコマンドを実行すると、どのパッケージをインストールすべきかを表示してくれます。
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$ rvm requirements
Requirements for Linux "Ubuntu 12.04.1 LTS"
NOTE: 'ruby' represents Matz's Ruby Interpreter (MRI) (1.8.X, 1.9.X)
This is the *original* / standard Ruby Language Interpreter
'ree' represents Ruby Enterprise Edition
'rbx' represents Rubinius
bash >= 4.1 required
curl is required
git is required (>= 1.7 for ruby-head)
patch is required (for 1.8 rubies and some ruby-head's).
To install rbx and/or Ruby 1.9 head (MRI) (eg. 1.9.2-head),
then you must install and use rvm 1.8.7 first.
Additional Dependencies:
# For Ruby / Ruby HEAD (MRI, Rubinius, & REE), install the following:
ruby: /usr/bin/apt-get install build-essential openssl libreadline6 libreadline6-dev curl git-core zlib1g zlib1g-dev libssl-dev libyaml-dev libsqlite3-dev sqlite3 libxml2-dev libxslt-dev autoconf libc6-dev ncurses-dev automake libtool bison subversion pkg-config
# For JRuby, install the following:
jruby: /usr/bin/apt-get install curl g++ openjdk-6-jre-headless
jruby-head: /usr/bin/apt-get install ant openjdk-6-jdk
# For IronRuby, install the following:
ironruby: /usr/bin/apt-get install curl mono-2.0-devel
# For Opal, install the following:
opal: /usr/bin/apt-get install nodejs npm
普通のRubyをインストールする場合には、19から20行目に表示されているパッケージが必要になります。
次のように、apt-get installコマンドでパッケージをインストールしておきます。
ステップ3. Rubyをインストールする
rvmコマンドを使って、Ruby 1.9.3をインストールします(かなり時間がかかります)。
rvmコマンドが完了したら、イントールされたRubyのバージョンを確認しましょう。
whichコマンドを使えば、rubyが~/.rvmの下にインストールされていることがわかります。
rvmを使って複数バージョンのRubyをインストールしている場合には、rvm listにより、インストールされているRuby処理系の一覧が表示されます。
この例では、1つのバージョン(1.9.3-p362)だけがインストールされていることがわかります。
複数バージョンがインストールされている場合には、rvm useコマンドを使って、使用するRubyを切り替えることができます。
また、--defaultオプションを指定すれば、そのバージョンがデフォルトになります。
ステップ4 RubyGemsをインストールする
rvmコマンドを使って、RubyGemをインストールします。
インストールされたgemのバージョンを確認します。
ステップ4 Railsをインストールする
gemコマンドを使ってRailsをインストールします(結構時間がかかります。)
gemコマンドが終わったら、railがインストールされていることを確認しましょう。
これで、Ruby on Railの環境が構築できました。