Xubuntu 14.04LTSを、VMWare Playerにインストールしました
Ubuntuの派生ディストロであるXubuntuの最初バージョン14.04LTSを、VMWare Player(Windows 7マシン上で動作)の仮想マシンにインストールしました。その時の手順のメモです。
近藤は、これまでUbuntu 12.04LTSを使っていました。前回の移行(Ubuntu 10.04LTSから12.04LTS)の際には、既存の10.04LTSの環境に対して、アップグレードをかけました。その時の記録はここにありますが、正直言って、かなり苦労、というか悪戦苦闘しました。
そのこともあったので、今回は、既存環境のアップグレードはせずに、新規にXubuntu 14.04LTSをインストールすることにしました。
UbuntuからXubuntuに移行した理由
まず最初に、なぜ今回は、Ubuntuではなく、Xubuntuを選んだかという話を書いておきます。
近藤は、数年前から、WindowsマシンにVMWare Playerをインストールして、その上で仮想マシンとしてLinux(Ubuntu)を動かしていました。
VMWare Playerには、Unityモードという動作モードがあります。これは、「Linuxのデスクトップを表示せずに、LinuxアプリのウィンドウをWindowsのデスクトップ上に直接表示する」というモードです。つまり、Linuxで起動したアプリ(例えばターミナル)が、あたかもWindowsのアプリのように扱われるのです。私のLinuxの使用目的は主に開発なので、基本的にこのUnityモードを使っています。
しかし、(12.04当たりから?)Ubuntuに導入されたUnityモード(まぎらわしいですね)が、VMWare PlayerのUnityモードと相性が悪いのです。Ubuntu 12.04LTSでは、古いバージョンのVMWare Playerを使って、何とか調整して使っていました。
しかし、最新版のVMWare Playerでは、『(VMWare Playerの)Unityモードは、Ubuntu(のUnityモード)はサポートしない』ということになってしまいました。実際に、VMWare Player 6.0.3に、Ubuntu 14.04LTSをインストールしたところ、Unityモードに切り替えができません。
いろいろ調べたところ、VMWare Unity Mode with Ubuntu 12.10というQAスレッドを見つけました。
ここでは「Unityデスクトップの代わりに、Gnome3デスクトップを使う」という回避策が紹介されてました。また、そのほかには「どうしてもUbuntuを使いたければ、Ubuntu系の派生ディストロのXubuntuを使えばいい。Xubuntuは、XFCEデスクトップを使ってるので、VMWareのUnityモードとコンパチだから」というアドバイスもありました。
そこで、試しにXubuntuを入れてみたら、確かにVMWare PlayerのUnityモードがちゃんと動きました。また日本語環境で使えるという実績も見つかりました。
というわけで、Ubuntu 12.04LTSから、Xubuntu 14.04LTSへと移行したのでした。
Xubuntu 14.04LTSをVMWare Playerにインストールする手順
さて、本題ですが、インストールの手順自体は簡単です。
1. Xubuntuの公式サイトから、14.04LTSの64bit版のISOイメージをダウンロードします。
http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/14.04/release/xubuntu-14.04-desktop-amd64.iso
2. VMWare Playerから、「新規仮想マシンの作成」を実行します。ダイアログでは、「インストーラディスクイメージファイル」として、ダウンロードしたISOイメージを指定してやります。すると、「Ubuntu 64ビット 14.04」と認識してくれて、簡易インストール(ほぼ全自動でインストールくれる)をしてくれます。
3. XubuntuのVMをスタートさせると、シンプルなログイン画面が表示されます。
4. ログインすると、シンプルなデスクトップが表示されます。
5. メニューからターミナルを立ち上げてみます。
6. ユニティモードのアイコン(下のイメージで、赤丸で囲んだアイコン)をクリックすると、ユニティモードに移行します。
ターミナルがWindowsアプリのようにウィンドウに表示されます。
さて、この状態では日本語文字は表示されるものの、まだ日本語の入力はできません。
日本語入力をするためにiBusをインストールする
日本語入力を可能にするには、iBusをインストールした上で、日本語入力の設定をすればOKです。下記のページの手順で設定を行ないました。
これで、Xubuntu 14.04LTSの開発環境が手に入りました。あとは、必要なソフトをインストールして、設定を行なえばOKです。